2014年05月30日

孔雀ワンマンショー☆

「私って美しいでしょ?オホホ」



インドクジャクは普段一匹のオ スを中心として、数匹(最大6匹ぐらい)のメスが含まれる小さな群れで生活しています。彼らは主に昼間に活動し、夜は木の上 に上ってそこで眠り につきます。

繁殖期になる とオスは扇状の羽を広げてメスにアピールし、交尾を行います。交尾は群れのメスすべてと行われ、メスは一日おきに卵を産みますが、一回の出産 シーズンで4~8個の卵が産み落とされ、孵化するまで28日 ほど温め続けられます。ちなみにクジャクの卵は明るい茶色をしており、オスは子育てにはあまり参加 しません。また繁殖シーズンが終わるとオスの飾り羽は抜け落ち、次の年にまた新しい羽が生えてきます。

産まれた子供は順調に成長すればオスで3歳、メスで2歳ぐらいで大人になり繁殖を行うようになりますが、 まれに両方とも一年ぐらい早く繁殖が可能になる個 体もいるそうです。

現在でも各地で人気の高いインドクジャクですが、その人気は太古の昔から続いており、古い文献を見ると彼らは古代エジプトやローマ、ギリシャ時代にはペッ トとしてすでに飼われていたことが分かっています。ギリシャ神話ではヘラという神様の家来にアルガスという百の目を持つ神 様がおり、そのアルガスが死ん だ 時に嘆き悲しんだヘラがその眼を飼っていた鳥の羽に飾り付けたのがクジャクの始まりであると言われています。またヒンズー教ではサラスヴァティーという女 神の乗り物としてクジャクが使われており、昔から彼らが神聖視されていたことがわかります。

中世ヨーロッパの時代になるとクジャクはカトリック教会のシンボルの一つとなり、また彼らの肉は特別な力があると言われ、貴族 によって好んで食べられてい ました。実際には彼らの肉は固くあまりおいしくないのですが、貴族たちはすりつぶしたあと、調味料を付けて食べていたようです。またこの時 インドクジャクの飾り羽 を料理の上に飾って、生きていた頃の姿を模した形で食卓にだしていたそうです(実際にはクジャクの肉は美味しくないので、その羽だけを飾りに使い、肉の部 分はニ ワトリやガチョウのものを代用したこともあったとか)。

クジャクをペットとして飼うにはとても広くて開けた土地か、かなり大型の鳥小屋が必要となります。また意外ですが彼らは鳴き声がとても大きいので、隣近所 が近い家 で飼うことはできません。(やはりあの見た目通り、お金持ちの人向けのペットな んですねぇ)なので普通のクジャク好きの人は、やはり動物園に行って見るの が一番良いようです。

また飼育下におけるインドクジャクは色々と品種改良されており、様々な色をした品種が毎年のように開発されています。その中でも最も有名なのがシロクジャ クで、その名の通り全身が白い羽毛で覆われているのが特徴です。

ところで自然界にはインドクジャクによく似た種類にマクジャクと呼ばれる別のク ジャクも存在しています。彼らは本来の生息地は互いに離れているため、自然界ではほ とんどで会うことはないのですが、飼育下で同じところで一緒に飼うと交配を 行い、子供を作ることが知られています。



Posted by gakkin at 00:01│Comments(0)
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